コンセプト
 皆様、まず初めに数ある工務店の中から、弊社のホームページに興味を持って下さったことに感謝申し上げます。
 家づくりとは、ほとんどの建築主様におかれまして、一生に一度の、かつ最大のライフイベントの一つであることでしょう。その上で、
「家づくりとはどうあるべきか?」「家づくりにおいて何が一番大切か?」
 疑問、悩みは尽きないことと思います。この答えは間違いなく、お客様、ハウスメーカー、工務店によりましても様々です。生活スタイル、家族構成、価値観、ご予算など誰一人として同じ方はいらっしゃいませんから当然です。ハウスメーカー、工務店におきましても、社風、会社規模、システム、工法の違いからも多種多様です。
 ここでは、60年以上住宅産業に携わらせていただいている、私共の家づくりに対する想いを綴らせていただきます。
なぜ木の家なのか

 私共は、木という素材へのこだわりを、大きな役割の一つとしてとらえております。日本の気候風土において、高温多湿である梅雨時は避けて通れません。その為、構造には通気性に優れている木材を利用し、工法には設計プランの自由度が高く、また改修工事にも対応しやすい軸組工法を推奨しております。

 有名な奈良の法隆寺が世界最古の木造建築物として現存する(厳密には金堂や五重塔を中心とする西院伽藍ですが)ように、木材は軽くて強いという材料なんです。比強度で比べれば、鉄やコンクリートに比べてはるかに強いことが実証されております。つまり地震の多い日本では、軽くて強い木材で家を造ることが適しているわけです。またヒノキなど耐朽性の高い木材を必要部分に使用することで木造住宅の寿命を守ります。

 昨今では、施工技術の発展や木材への知識も豊富になり、また、日本の歴史が培ってきた伝統技術と融合することにより、耐久性の優れた木造住宅を、以前にも増して提供できる時代になったと言えるでしょう。

安心できる家づくり

 「安心とやすらぎの持てる家をお客様と共に育んでいく」私共は、この言葉をコンセプトに日々邁進しております。「家を育んでいく??」と思われた方もいらっしゃるかと思います。家づくりにおいては、基礎工事や構造体、仕上げ工事や設備工事等をしっかり管理し、工事内容を明確にし、お客様の満足を得られるように造っていくことが、最重要過程に違いはありません。しかし、長年この仕事に携わらせていただいていると、お客様が引渡し後の不安というものを強く抱えてらっしゃることに気付かされます。つまり、完成後のお客様とのお付き合いが、建てることと同じくらい大事になってきます。

 昨今は、自然災害や異常気象(様々な見解はありますが)など、施主様が不安になる要素も如実に増えております。また、人が歳をとり、生活スタイルや家族構成が変わるのと同じように、住宅も経年により変化していきます(変化と一概に言ってもイコール劣化とは限りません)。私共は、そういった環境や住宅の変化に対する説明、判断、対応を心掛けています。

 メンテナンスにおきましても、お引渡しから6カ月、1年、2年、3年の定期点検はもちろん、その後の毎年のご訪問を実施しております。言わば、施主様の不安を取り除くこと【安心】が私共の大きな責任の一つと考えております。それが「お客様と共に育んでいく」という言葉につながるわけです。

 

やすらぎを感じられる家づくり

 仕上げ材には、無垢材や漆喰壁など、自然素材を多用できるようなご提案をさせていただいております。自然素材を使用することにより、健康で快適な住空間を創出することができるでしょう。ここでは特に、木の良さを具体的に挙げてみます。

木の床や家具は触れた時、皮膚温を下げません。歩きやすくぬくもりも感じられます。
家の中に居て、我々の一番近くにあるものは何でしょうか?床や家具だと思います。その多くは木でできていませんか?昔から人間は、自然と木を身近に置いたんですね。実験でも、木が癒し効果があることが証明されています。高価で価値のあるアンティーク家具のほとんどが木製なのも頷けるところです。
木材は木特有の細胞構造により、目にやさしいとされる反射率40~60%の範囲に該当します。また目に良くないとされる紫外線を、吸収及び拡散させる働きを持っています。
スギの香りはストレスを癒し、睡眠を促進させる働きがあります。
ヒノキの香りはやすらぎを与えてくれます(ヒノキに含まれるフィトンチッドによるリラクゼーション効果)。
木は、音を適度に吸収し、心地よく感じる音に調整してくれます。アルファ波が発生する心地よい音域を生み出す成分が含まれているのです。コンサートホールや音楽堂の壁や天井に木がふんだんに使われているのも納得です。
木は室内の空気が乾燥してくると、蓄えていた水分を放出し、梅雨のような湿気の多い時期は、空気中の水分を吸収してくれる「調湿効果」があるので、日本の気候風土に合っています。
また、木の熱伝導率は、コンクリートの約15分の1、鉄ではなんと約300分の1を下回ります。つまり熱を伝えにくいということであり、断熱性が高いということです。

 以上のことから、木は快適な空間【やすらぎ】を生み出してくれます。

環境からみる家づくり

 地球上にある資源は決して無限なものではありません。世界中の人々がそのことに気付き、今日様々な取り組みと努力をしております。さて建築においてはどうでしょうか?

 鉄やコンクリートは有限の資源です。しかし木は、実は再生産が可能な資源(バイオマス)なんです。「伐採→植える→育てる→伐採」という循環サイクルが成り立つ資源なんです。しかも、CO2増加による地球温暖化が問題となっている中で、木は成長している間だけでなく、木材製品となっても、CO2の貯蔵タンクの役割を果たす優れものなんです。また製造するときの炭素放出量も、例えば鋼材と比べると約330分の1と非常に少ないのです。

 また国も、このような背景から、木造建築を促進させる動きを見せています。具体的には、木材自給率を10倍に上げる目標を掲げたり(2013年)、公共建築物において木材の利用を促進させる法律を制定したり、様々な木材利用促進の補助事業も行われております。最近では、子供たちの健康を守る意味でも、木造の幼稚園や学校などが増えているのも周知のとおりです。今後ますます国の後押しがなされるでしょう。

 このような社会背景をふまえた上で、我々は、これから時代を担っていく子供たちや、その子孫たちのためにも、もっと大きな視野で家づくりをとらえていく責任があります。

環職人がつくる家

 昔は家づくりにおいて、大工が主体となってお客様と打合せを重ね、工事を進めておりました。それがいつしかお客様と相対するのは、営業であり、設計士であり、現場監督といった人々に移り変わりました。これは、お客様の多種多様なニーズへの対応、また会社組織の変革など、時代の流れというべきでしょう。私共も、この流れは必然であったと考えております。現に弊社におきましても、お客様と現場のパイプ役は現場監督が行います。

 ただしここで忘れてはいけないことは、家づくりにおいて実際に工事を行うのは職人であるということです。この事は、今も昔も変わりありません。中でも大工は、工期の半分を占める職種です。昨今は、熟練技の必要ない簡易的な住宅が広まりつつあります。私共はそんな中でも、職人の技、誇り、気質を大事に考えております。技とは、長年培ってきた伝統工法であったり、丁寧な手作業、はたまた工具を利用したスピーディな現代工法を持ち合わせていること。誇りとは、職人として妥協を許さない心、また自分は物づくりとして生きているんだという強い心。気質とは、自分の経験と技で、お客様に喜んでいただけるものを造ろうとする精神です。もちろん徹底した現場管理のもとに現場は動きます。ただその中で、既製品にはない手作りの素晴らしさ、職人の誇りを随所に感じ取って頂けるような住宅を提供していきたいと考えております。

 弊社には、経歴50年の大工もおり、その技術と経験は、明らかに現代の若い大工にはないものを持ち合わせております。その伝統を、若い世代にも引き継がせていく責任があると、私共は自負しております。

施主×設計×施工

 家づくりにおいて、おそらく施主様は、ハウスメーカーや工務店の看板、施工事例、メンテナンス内容、評判などを調べて、最後に営業担当、会社の社長、専務といった人物を信頼してご契約という決断をされることと思います。しかし実際には、ご契約は信頼関係を築いていくためのスタートであり、ご契約時点では施主様からの信用はまだいただいていないと私共は考えております。

 そこで重要になってくるのが、ご契約後の施主様へのアプローチです。その中で、着手からお引渡しまでのプロセスを考えていくと、施主であるお客様、図面を引く設計士、現場を進行する施工者、この三者のバランスが重要だと考えております。(ちなみに営業は会社の顔であり、この三者の潤滑油と言えるでしょう。)極端な例ではありますが、設計士が強い場合、デザインを優先してしまい、施工の無駄を招くかもしれません。また施工が強い場合、工事のやりやすさを優先してデザイン性を落とすかもしれません。そのような可能性を無くすためにも、設計と施工がバランスよく融合して、協議した結果のものをお客様にご提案する。その反復が、お客様からの信頼を頂く結果につながると考えております。

 私共は新築工事におきましては、その重要な設計にあたる業務を、提携している設計事務所(かの設計室さん)が行います。そうすることにより、より良い緊張感が生まれ、施工性とデザイン性の高い住宅が完成すると考えております。当然この関係は、お互いの設計力、施工力の信頼関係の上で成り立つものです。

是非皆様にも、「酒井建築工房」×「かの設計室」のこれまでの住宅をご案内できればと望んでおります。
酒井建築工房 〒960-0806 福島県伊達市霊山町山戸田字土関27 TEL.024-586-1355 FAX.024-586-2089